いってきます。

僕が旅に出る理由は

だいたい百個くらいあって 

ひとつめはここじゃどうも

息も詰まりそうになった 

ふたつめは今宵の月が

僕を誘っていること 

みっつめは車の免許

取ってもいいかななんて思っていること 

くるり「ハイウェイ」

 

高校生までのわたしは、せまい檻の中にいた。檻といっても、生ぬるくて、でも安心できて、それでいてなんだか少し居心地の悪い、不思議な檻。


その檻からは外のものは全く見えなかった。だから私はいろいろな事を想像した。ここからでたらどんな景色がみえるのか、どんな人がいるのか。


もうそこから抜け出して2年がたつ。


大学生になったわたしは、世界の広さをしった。そこは、おもったより悪くはない場所だった。いや、むしろ、檻の中より刺激的でずっとずっと居心地がよかった。


いろいろな経験をした。

いろいろな事を思った。


たくさんの本を読み、

音楽を聴き、映画をみた。


それを「変わってるね」で片付けない人たちに出会えた。


この2年間でたしかにわたしの世界は広がった。幼馴染たちとは、また別の付き合い方で彼女達の尊さを感じることができた。


わたしが今持っているのはどこまでもわたしに優しくて、幸せな世界だ。もちろん、創り出したのは私自身なのだけれど。


それじゃあ、この世界の向こう側にはどんな世界が広がっているのだろう。ああ、また、そんなことを考えてしまったんだ。うーん悪癖。

 


今日からわたしはイギリスに留学をする。

約10ヶ月以上1年未満の、そこそこ長い旅だ。


今までわたしは2週間以上地元を離れたことがないから、これは未知の挑戦になる。


檻の中からずっと憧れていたイギリスに、わたしは行く。これはわたしの夢だから。イッツマイドリーム。

 


私の愛する全てのひとたちと離れたとき、私は何をおもうんだろう。


住み慣れた街を離れたとき、私は何をおもうんだろう。


頼れるのは自分だけ、異国の地で私は何をおもうんだろう。

 

ロックンロールが始まった場所で、あの4人組の故郷で。

 

 

私が留学に行く理由は百個もないかもしれないけど、今宵の月は私を誘っているし、車の免許もとった。(ギリギリで) 準備はできたよ。

 

 

 

(そんなこんなで、留学中見たり聞いたり感じたことを記しておきたいからブログはじめます。先輩のブログが好きでいつか自分もやってみたかった。香港での12時間のトランジットが死ぬほど退屈。よろしくお願いします。)